2014年6月25日水曜日

イベント報告⑤ 舞台鑑賞会「わたしを離さないで」 2014年5月24日実施


 暗闇に響き渡る子供たちの笑い声。舞台の幕が下りたあとも、その声は耳から離れなかった。それから、目を閉じれば浮かんでくる、風に揺らめく窓布。
 2014年5月24日、メディアプロデュース学会主催の舞台鑑賞会に参加した。何故、参加を希望したのか。それは、演出が「世界のNINAGAWA」だったからである。この舞台、絶対に行こうと決めた。
 舞台の内容は私には難しかった。しかし、そんな私でも理解できたことがある。それは、主人公たちが置かれた立場だ。そこから生じる心の揺らぎが役者を通して、さらに舞台装置を通して伝わってきた。
 舞台鑑賞を終えて思ったことがある。あらかじめ内容を把握しておくべきだった、ということだ。原作を読んでから舞台に臨んでいれば、また何か違った捉え方、もしくは発見があったかもしれない。自分の解釈を持ち、その解釈が演出家の目からすると、どのように表現されるのか。そもそも解釈が違うのか。そういったことを考えて見てみると、さらに楽しむことができただろう。次に舞台鑑賞の機会があれば、実践しようと思う。
 初めての舞台が、蜷川幸雄演出という贅沢を味わったことに加えて、舞台の見方を学ぶ良い機会となった。この活動をきっかけに、劇場に足を運ぶ回数を増やそうと思う。
(メディアプロデュース学科・1年生)

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