2014年3月27日木曜日

イベント報告④ 豊田市美術館 都筑正敏氏 講演会 「コミュニケーション・メディアとしての美術館」


メディアプロデュース学会 講演会
「コミュニケーション・メディアとしての美術館」
20131128日(木)13:3015:003限目) 732教室 (7号棟 3)
豊田市美術館 学芸員・エデュケーター   都筑正敏氏

 豊田市美術館では長年、対話型鑑賞法やワークショップの実践などに力を入れている。
この館で美術()と人々をつなぐさまざまな教育普及活動を担っている都筑正敏さんに
お話しいただいた。
都筑さんは、開館準備の時期から20年間以上にわたって豊田市美術館で学芸員およびエデュケーターを務め、同館の教育部門を担当するほか、随時展覧会を企画してきた。
『なぜ、これがアートなの?』、『空き地』、『篠原有司男と榎忠』、『森村泰昌』展など注目され話題を集めた企画展も多い。

 今回の講演では、近年おこなっているワークショップを取り入れた展覧会
『小沢剛--あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き』、『高橋匡太--ぼくとひかりと夏休み』など、子どもと親が主体的に参加し体験できる新しい企画について触れながらお話しいただいた。               
 豊田市美術館の地域社会とのかかわり、とりわけ地域の子どもたちを美術(館)とつなぐ
さまざまな新しい教育普及活動を紹介いただくことで、美術館の実際の運営を知ることができた。

 地域のなかでの美術館のあり方の具体的な試みの紹介を通した多くの示唆に富む内容は、
「プロデュース論 ミュージアム」の授業履修者を中心とした150人あまりの学生たちにとって美術館の役割をイメージし魅力を知るうえで役立つ内容であった。
また美術館運営に興味のある学生にとっては、このような地域と美術館を結ぶ多くの活動が身近な場でおこなわれていることを知ることができ有意義であった。

(小田茂一)



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